基本的に、寄付に適切な表書きは「御寄付」or「金一封」です。
寄付の表書きとして、頻繁に誤って使われるのが「寸志」という言葉。
寸志とは、謙譲語に該当する言葉で、「心ばかりのものですが…」と卑下した気持ちで渡す金品のことです。
例えば、新入社員のみで行われる忘年会の費用を部長が少し負担するとします。
この場合、もし封筒に入れてお金を渡すのであれば、寸志という表書きを使用するのは問題ありません。
しかし、寄付の表書きとしては不適切です。
これは、謙譲語に当たる寸志に「本来なら立場が上だが、下の目線に立って寄付を贈る」という意味が含まれてしまうため。
寄付を受け取る方によっては不愉快な思いをしてしまうかもしれないので、寸志ではなく御寄付 or 金一封という表書きを使用するようにしましょう。
ただ、全ての寄付に対して、御寄付・金一封という表書きが適している訳ではありません。
義援金を寄付する際は、かえって失礼に当たるので注意してください。
では、義援金の寄付に適した表書きは何かと言うと、「御見舞」です。
場合によっては、「震災見舞」or「災害見舞」といった表書きを使用しても良いでしょう。
ちなみに、お寺や神社に寄付する場合は、表書きに「御寄進」・「奉納」と記載するのが一般的です。
仮に、日頃の感謝のしるしとして寄付するのであれば、「御礼」という表書きも使えます。