一見、寄付と意味が似ているような言葉にも、はっきりとした違いがあります。
ここでは、寄付と同じ意味を持つとして、誤って引用されやすい言葉をいくつか紹介します。
まず紹介するのは、寄付と「募金」の違いです。
募金の意味とは、「寄付金を募って集める行為」のこと。
一方で寄付の意味とは、「金品を贈与する行為」のことです。
寄付は与える側の行為であるのに対し、募金は貰う側の行為を意味します。
「与えるのは寄付」・「貰うのは募金」といった違いがあるので、間違えないよう注意してください。
続いては、寄付と「寄贈」が持つ意味の違いです。
とても意味が似ているように思えるこれらの言葉ですが、明確な違いがあります。
基本的に、寄贈は「公共性の高い団体」へ「物品」を贈与する際に用いる言葉。
公共性の高い団体として挙げられるのは、学校などの教育機関を始め、病院などの医療機関です。
反対に、寄付は「公益性の高い団体」へ「金品」を贈与する際に用います。
それぞれの意味を比較してみると、違いは明白。
「公益性の高い団体へ金品を贈与するのは寄付」・「公共性の高い団体へ物品を贈与するのは寄贈」と覚えておきましょう。
最後に紹介するのは、寄付と「寄附」の違いです。
実は、寄付と寄附が持つ意味に違いは全くありません。
しかし、意味に違いはないものの、状況によって使い分けが必要な点には注意が必要です。
寄附は公共文や法令文で用いるのが一般的。
対して寄付は、それら以外のシチュエーションで使用するのが好ましいとされています。