まずは、法人が寄付を行った場合、「寄付金」という勘定科目を用いてどのように仕訳を行うのか紹介します。
仮に、10月1日に現金で50万円の寄付を行ったとします。
この場合、仕訳方法は以下の通りです。
日付 | 勘定科目 | 借方 | 勘定科目 | 貸方 |
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10/1 | 寄付金 | 500,000 | 現金 | 500,000 |
日付の項目は、そのまま寄付を行った日にちを記載すれば問題ありません。
最も注意すべきなのは、「借方に寄付金」・「貸方に現金」と記載しなければいけない点。
借方と貸方とは、簿記でしか使われない用語のことです。
この漢字からお金の貸し借りをイメージしてしまうかもしれませんが、「借方は左側」・「貸方は右側」という意味しかありません。
そのため、勘定の左側と右側を表す形式上の用語として覚えておきましょう。
続いて、法人カードやクレジットカードで寄付を行った場合を想定してみます。
例えば、締め日が15日、引き落とし日が10日の法人カードを使い、寄付を行ったとします。
もし、10月1日に10万円の寄付を行ったとすると、以下のように仕訳を行ってください。
日付 | 勘定科目 | 借方 | 勘定科目 | 貸方 |
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10/1 | 寄付金 | 100,000 | 未払金 | 100,000 |
11/10 | 未払金 | 100,000 | 普通預金 | 100,000 |
法人カードで寄付を行った場合は、仕訳の際に「未払金」という勘定科目を用いなければいけません。
未払金とは、商品やサービスを購入した際、その代金を後日支払う場合に使う勘定科目のこと。
法人カードなどで寄付を行った場合、実際に口座からお金が引き落とされるのは翌月以降になるため、未払金として仕訳を行う必要があるという訳です。