維新をきっかけに明治時代になり、社会の構造は大きく変化しました。
それにより、明治以前まで中心であった相互扶助のシステムに変わって寄付が盛んになったそうです。
第二次世界大戦の前は、日本国内における福祉の大部分を皇室や財閥が負担。
なんと、民間の福祉施設の約30%が皇室・財閥による寄付で運営されていました。
しかし、第二次世界大戦の敗戦により、またしても社会構造が大幅に変化。
福祉国家が理想となったことで、「福祉は国が責任を持つべき」という認識が広まり、寄付の相対的地位は下がってしまいました。
これを理由に、現代に至るまで日本の寄付文化は十分に浸透しているとは言えません。
日本の寄付市場を成長させるためには、相互扶助の重要性を再認識する必要があるのではないでしょうか?