辞書では、寄付の意味を以下のように定義しています。
き‐ふ【寄付・寄附】
[名]スル公共事業や社寺などに、金品を贈ること。
出典:大辞泉
辞書で定義されている意味を踏まえ、より詳しく説明すると「寄付とは公益性の高い団体に対して、見返りを求めず無償で金品を与える行為のこと」となります。
この公益性の高い団体とは、国・地方公共団体・NPO法人など、営利を求めず活動している団体のことです。
わかりやすく言うと、社会をより良いものにするために活動している団体のこと。
寄付の対象は、こういった非営利で且つ社会に貢献する団体です。
当然ながら、収益を追い求める一般的な企業に金品を贈与することは、寄付とは言いません。
また、NPO法人などに金品を贈ったとしても、何かリターンがあるのであれば、寄付とは言わないので覚えておきましょう。
そんな寄付と意味が似ている言葉として、よく誤って使われるのが「寄贈」。
寄贈とは、学校などの教育機関・病院などの医療機関といった”公共性の高い組織”に対して、”物品”を贈る行為のことです。
このように、寄付と寄贈では、「贈る対象」・「贈るもの」に違いがあるので、しっかりと使い分けるようにしてください。
ちなみに、寄付と寄附の意味に違いはありません。
ただ、「公共文や法令文では寄附」・「それ以外では寄付」といったように、状況で使い分ける必要はあります。